「金持ち父さん、貧乏・・・」というような不動産投資に関する書籍は、随分とここ数年発売されたように思います。
特に、いわゆるサラリーマンの方々に対して、「不労所得」というキーワードを元に不動産投資をすすめるようなものが目に付きます。
不動産投資は決して悪いことではないと思います。現金を潤沢にお持ちの方であれば、なおさら金融機関にただ預金しておくよりは有効な資産運用である場合も少なくないでしょう。
しかしながら、一般的なサラリーマンの方が、多額の借り入れをしてまで「不労所得」を目指し不動産投資をすることについては、いま一度よくご検討していただいた方がよいのではないでしょうか。
数字だけでは把握しきれないような各種リスクが伴うのも不動産投資です。
特に、これだけ経済不況が深刻化しますと、購入価格の大半を借り入れしてまで不動産投資をするようなアクションについては、危険性を感じます。
よほどしっかりとした不動産投資アドバイザーがそばについていないと、結局数年後に多額の負債が返済できず債務整理をしなければならない道に迷い込んでしまうかもしれません。
「私には不動産投資アドバイザーはいりませんよ」
という方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、こういった不動産絡みで債務整理をしなければならない方は、不動産投資以外の分野で驚くほど賢い方であったということがないともいえません。
机上の論理では、不動産投資を分析しきるのは難しいように思います。